ハイビジョンサウンド会議を終えて

一昨日開催された「ハイビジョンサウンド会議 sponsored by NIRO」

当日ライブメモを書いておきましたが、今日はしっかり振り返ってみようと思います。

はじめに

今回のイベントはNIROによる「ハイビジョンTV5.1chスピーカー Q:」のモニター会のようなものでした。また、イベントの構成自体は、田口さんがこれまでとは趣を変えて工夫されていたようです(後日それについて記事を書かれるらしい)。

中道氏の講演

NIRO社長の中島氏の講演。
ハイビジョン時代のサウンドはどうあるべきか?

絵に反比例して音が悪くなってきている?
  • 音響屋として、ハイビジョンクォリティの音を作りたかった
  • 今まではWebサイトのみで販売してきた
  • 今何が起きているか?
    • ハイビジョンが忘れているもの=「音」じゃないか?
    • 薄型TVの弊害:”スピーカー”のスペースがなくなってしまった(5.1ch以前の問題。音にもこだわって欲しい)
NIROの会社紹介
  • 生産は中国
  • メンバーのうち1人はアメリカ人、LAでプログラムを書いている
  • 今年の春からビックカメラで店頭販売を開始
NIROのサラウンドスピーカーの変遷
  • 5.1ch
  • フロントスピーカー
  • 最新型スピーカー「Q:」→球面状の音響、360度の音響(特に上から降ってくる音が良い)
  • (音を)上下に分けると、ハッキリ伝わる
  • 映画の感動の70%は音から生まれている
  • 部屋の大小は関係なくなった
  • HRTF の独自設計(スクラッチ
価値が下がらない商品
コミュニケーション

正直なコミュニケーション

  • 掲示板運営
  • 情報を隠さない、嘘をつかない
  • 書き込まれた内容は全部読む
  • 社員が回答し、説明する
  • 購入者の8割は掲示板を見ていた
聴かせないで売る
  • 掲示板で)客同士で問題を解決
価格
  • \88,000(Q:)
  • 音は味と同じ(「おいしい」音)←ここ、激しく共感。いい音聴くと「ああ、美味しい…」って感じる。
  • 中道の音が良いと思えたら、この値段は妥当
ただ…
  • もっと広めたい!

「Q:」デモ

中道社長の講演が拍手とともに終わった後は、いよいよ「Q:」のデモです。
「Q:」デモ by 中道氏
「Q:」システム
私は実機から10mくらい離れたところに座っていたのですが…
良い。ディ・モールト(非常に)いい!
ツブツブした舌触り、生の素材感が十分引き出された味(本当にこんなふうに感じるんです、私の場合)。そしてやさしく包まれるようなまろやかさ。まるで頭上から降ってくるような臨場感。「これは気持ちいい」「自分にマッチしているかも知れない」と思いました。

モニターキャンペーン

  • モニター参加の上、3本以上の記事執筆で5割引販売(会場から「おおー!」の声)
  • イベントフィードバック記事を含む(この記事も該当?)
  • 良い事も悪い事も書いてOK
  • 勉強・参考になる記事を書いた人に対し、特別賞として1名だけ無償提供!!

とりあえず私もモニター参加する事にしました。AV機器は音だけじゃなくて使い勝手とかも重要ですから、実際に使ってみるとまた評価が変わってくるでしょう。

質疑応答

数十もの質疑
全部で50くらいは質問が出たんじゃないでしょうか。時間の関係で、そのうち10ほどピックアップして中道社長にお答えいただくような感じでした。いくつか参考になったQ&Aを挙げます。

  • 光端子入力とアナログ端子入力で音の違いは出る?
    • 出る。光端子の方が良い。(NIRO技術者談)
  • 専用ラックでないと、上部スピーカーの設置が難しくない?
    • スピーカー自体にフックがついているので設置は簡単。
  • 中道さん的に「良い音」とは?
    • 疲れない音、ストレスのない音(これには共感)
  • こだわりは?
    • スピーカー>アンプ。出口が悪くちゃどうにもならない(これにも共感)
  • 何年持ちますか?
    • TVが10〜15年持つので、それと同等の耐久度を持つ素材を使っている。

最後に

なんとサンドイッチを配って頂きました。
ごちそうさまでした

参加者の傾向

何となく感じたのが、参加者によって感じられる温度差というかスタンスの差。振り返ってみると

  • 純粋にハイビジョンサウンドに興味を持った人
  • 「ブロガーマーケティング」の手法に興味を持った人
  • 田口さんのイベントだから出てみた人(知り合い等)

に分かれていたかも知れません。