静止した闇の中で
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というイベントに行ってきました。会場から出た時、世界の輝きに、視神経が焼き切れるかと思いました。
こんなイベントです:
目以外のなにかで、ものを見たことがありますか?
暗闇の中の対話。
鳥のさえずり、遠くのせせらぎ、土の匂い、森の体温。水の質感。
足元の葉と葉のこすれる枯れた音、その葉を踏みつぶす感触。
仲間の声、乾杯のグラスの音。
暗闇のあたたかさ。ダイアログ・イン・ザ・ダークは、まっくらやみのエンターテイメントです。
かなり前から毎年開催されていたのですが、ようやく体験できました。
さて、会場内の様子はネタバレになるので書けません。雑感のみ。
8名のメンバー(+案内役2名)が一組となり、視覚が利かない状況で残り四感を駆使し、一丸となってゴールへ向かって進んでいく、一種のアドベンチャーゲームでした。
驚愕し、恐怖し、依存し、理解し、覚醒し、認識し、満喫し、共感する。そんな感じでした。
私は視覚障害の方と一緒に行動する機会が時々あるのですが、「ああ、あの人たちはこうして生活しているのかな」などと考えることができました。
百聞は「一感」にしかず。ぜひ一度体験してみてください!