Time MachineをFreeNASに設定しました

MacBookの液晶にヒビが入りましてAppleストアのGenius Barへ持って行くことにしました。しかしどのように返されるか分からないので、事前にきっちりバックアップを取ろうと思い、初めてTime Machineを活用する事にしました。私はTime CapsuleではなくFreeNASを使っており、また保有機がMacBook Airなので、Web上の情報をいくつか組み合わせて活用する必要がありました。

などを参考に作業を進めようとしましたが、記事中で有線LANポート側MACアドレスを指定する記述があります。私のMacMacBook Airなので、有線LANがないのです。困りました。

さらに情報を検索したところ、

といった記事を発見。どうもMacBook Air無線LANポートのMACアドレスも使えるようです。手順を整理してみましょう。見つけた記事をベースに、自分なりにアレンジしました。

  1. [アプリケーション]-[ユーティリティ]-[ターミナル]を起動し、下記コマンドを実行
    • defaults write com.apple.systempreferences TMShowUnsupportedNetworkVolumes 1
  2. [アプリケーション]-[ユーティリティ]-[ネットワークユーティリティ]を起動し、[info]-[インターフェイス情報]で「ハードウェア・アドレス」の値をメモする(例:00:1f:5b:xx:xx:xx)
  3. [システム環境設定]-[共有]を起動し、「コンピュータ名」をメモする
  4. [アプリケーション]-[ユーティリティ]-[ディスクユーティリティ]を起動する
  5. メニューの[ファイル]-[新規]-[空のディスクイメージ]を選択し、下記内容を入力・選択する
    • 名前:[コンピュータ名]_[ハードウェア・アドレスから":"を抜いた値](例:Apl2009_001f5bxxxxxx)
    • 場所:書類(デフォルト値。ローカルならどこでもいい)
    • ボリューム名:適宜(例:TimeMachine)
    • ボリュームサイズ:100MB(デフォルト値。最初は適当でいい)
    • ボリュームフォーマット:Mac OS 拡張(ジャーナリング
    • 暗号化:なし
    • パーティーション:ハードディスク
    • イメージフォーマット:スパースバンドル・ディスクイメージ
  6. [作成]ボタンを押す
  7. しばらくして「コンピュータ名]_[ハードウェア・アドレス].sparsebundle」というディスクイメージファイルが指定した場所に生成されるのを確認
  8. NASの共有フォルダ直下にイメージファイルを移動
  9. 移動したイメージファイルをダブルクリックしてマウント
  10. [アプリケーション]-[ユーティリティ]-[ディスクユーティリティ]を起動する
  11. イメージファイル内のボリュームを選択し、ツールバーの[取り出す]ボタンを押す
  12. イメージファイルを選択し、ツールバーの[イメージのサイズを変更]ボタンを押す
  13. ▼ボタンを押してメニューを開き、[パーディションとイメージのサイズを変更]を選択
  14. スライダを操作してサイズを指定する(MB表示なので注意。左下のドロップボックスで単位を変えられる)
  15. [サイズ変更]ボタンを押す(バックアップ対象を上回る容量であることを確認)
  16. ツールバーの[パーティション]タブを選択
  17. [ボリュームの方式]で[1パーティション]を選択
  18. [ボリューム情報]で名前を入力(例:TimeMachine)
  19. [適用]ボタンを押す

ここまでで準備は完了です。Time Machineを起動します。
Time Machine起動

FreeNASをバックアップ領域として認識しています!
Time Machine、NAS認識

NASをバックアップ先として設定しました。自動的にバックアップへのカウントダウンが開始されます。
Time Machine設定完了

無事、バックアップが開始されました!
Time Machineバックアップ中

めでたしめでたし…と言いたいところだったのですが、ネットワーク越しのバックアップではやはり転送効率が悪く、500MB/時間 という速度でした。言い換えると2時間/GB ですね。私のMacBookの使用容量は約25GBですから、50時間かかってしまう計算になります。翌日Genius Barに持って行きたいのにこれでは間に合いません。
やむを得ず、処理を中断してバックアップ先をiTunes用のUSB-HDDに変更して再実行しました。そうしたら6時間で完了。4GB/時間くらいですね。速い速いw
というわけで、ネットワークやNASの性能によっては実用にならない手法でしたが、いかがだったでしょうか? Time Capsule非所有のAir使いさんの参考になれば幸いです。