デブサミ2009 潜入記


2月12日、東京は目黒雅叙園にて開催された「Developers Summit 2009(通称デブサミ)」に2セッションだけ参加してきたので簡単にレポートします。

9時30分

B会場入り。空いている。auの電波の入りが悪くて難儀する。ジャマーが設置されているのかも知れない。

10時00分

サイボウズ・ラボの竹迫氏から挨拶。デブサミ2009のテーマ「つなぐ、つながる、そして未来へ」を紹介。ChromeFirefoxSafariのJS実行速度競争などを話す。

セッション1「実例で学ぶ Objective-C 2.0 と GUI の関係

書籍「詳解 Objective-C 2.0」で有名な荻原剛志氏の講演。「よく学校の授業みたいだと言われますが、本業が教える方なので・・・(笑」という切り出し。



このへんで撃沈。だってーやっぱり授業っぽいんだものー(言い訳

セッション2「iPhone 開発者座談会

モデレータ
高橋征義 (Twitter)
パネラー
吉田悠一 (2tch,dharma,hideHere) (Twitter)
森琢磨 (NatsuLion for iPhone) (Twitter)
shachi (Evernote for iPhone) (Twitter)
瀧内元気 (PokéDia,iMarimo) (Twitter)
中川智史 (LimeChat for iPhone,Wikiamo) (Twitter)
による座談会。AppBankさんも速報記事を出している

iPhoneアプリ規模観
  • 開発期間は1ヶ月とか3ヶ月とか3日とか、規模によってまちまち
  • それより開発以外のところ(主にAppStore対策)に時間がかかっている
困ったこと

中川
iPhoneのOSアップデートで挙動が変わる
Submitし直す(反映は1ヶ月くらい)
瀧内
全言語対応

  • 設定画面の変更一つも大変
  • 万国共通のアイコンを探す苦労

shachi

OS更新でタッチ部分の検知範囲が微妙に変わってる

Objective-Cの学習から入ったので時間がかかった(Cの素養はあったとの事)
pending contract」が続いた
できるだけ早めにアカウントを作ってダミーアプリをアップするとかの対応が有効
吉田

審査の蒸し返しがあった

機能の作り込み

中川
Apple「デスクトップアプリの移植はNG」
コアユーザー向け機能は削り落とす
瀧内
思いついたものを勢いで
作れるものから、重要なものから作る
審査で言われたものを追加していく
shachi
機能は一つでいい、十徳ナイフではなく肥後守でいい
最初のEvernoteは音声録音のみだった
iPhoneは書くより読む方が向いている
AutoPagerize機能を入れてみた
機能を削るのが難しい
機能追加要求が激しいが、全部実装するとカオス
吉田
思い立ったら作る
提案されたら作る
機能がカオスになると理念を守れない

UI開発の工夫

中川
iPhoneは画面が狭くキーボードがない
Appleアプリの文法から学ぶ
瀧内
画像データレベルで並べてシミュレート
インターフェースビルダーでシミュレート
shachi
紙を用意してチョキチョキ
ペーパープロトタイピング
図画工作の方が気楽
Apple標準アプリのUIを模倣
基本的にはMacの既存のアプリUIを参考に
ユーザビリティ面でパフォーマンス重視
文字描画の高速化などを駆使
コードの美しさよりも実用性重視
吉田
iPodのメニューUIを参考
NatsuLionのコードを参考

AppStore対策

吉田
色々とリジェクトを食らった:

  • BBSピンクが見られるのはまずい
  • ボタン配置がおかしい
  • 文言がおかしい

などなど。とにかく良く見てくれている

まとめ
中川
世界中に使ってくれる人がいるのがいい
瀧内
色々と落とし穴なりハマリがあるので、開発者同士で情報交換するのがいい
shachi
海外からの仕事が増えた。海外で仕事するチャンス。twitterの活用。
SDKをダウンロードして試してほしい。情報交換していきたい。
吉田
AppStoreとiPhoneの仕組みはおもしろい。フランスで2ch見てる人がいるんだなあ、とかが楽しい。

以上

いかがだったでしょうか?開発者の方々の生の声を聞けて大変刺激になりました。講演者の皆様、ありがとうございました。
プログラミングからは長らく離れていたのですが、iPhoneを機に一発かましたろかと思っています。

おまけ

セッション2の準備中に大写しにされた遠子先輩壁紙。欲しいんですけどどこで手に入りますかー?