「『Webアクセシビリティ』出版記念セミナー」報告書
去る2007年12月20日、UAI研究会主催による「『Webアクセシビリティ』出版記念セミナー」が開催されました。
私も出席していましたので、これはそのうち報告しなきゃ〜、と思ってるうちに毎日新聞のユニバーサロンリポートでほぼ完璧に報告されてしまいました(そういえば岩下さんがおられました)。
また、技術者の観点からのセミナーレビューとしては、hamashun.comさんところの記事
が力作です(別日程のセミナーリポートですが、内容はほぼ同じ)。
それと、セミナー内で発表された資料はこちら(11/9の)とこちら(12/20の)にて惜しげもなく公開されているので、参加できなかった方はぜひ見に行くと良いと思います*2。
で、その他について書けることを書いてみようと思います。
口述タイプが凄い件について
講演者がしゃべる内容を専門のスタッフが凄い勢いでタイプして、それがサブスクリーンに映し出されるのです。もちろん聴覚の不自由な参加者のためなのですが、健常者がメモする場合にも大変助かります。
最近の音声認識エンジン*3は精度向上が著しいので、プレゼンする際にヘッドセットマイクをつけてサブスクリーンにリアルタイム変換させると、同じような事ができて面白いかも知れませんよ。自分も機会があればやってみたいですね。
フリートークでの質疑応答メモ
スクリーンリーダーUA
UAの値段が高い事に対する解決策として取り組んでいるのがNVDA。辻さん@ミツエーリンクスが日本語化を担当。
- 日本語の音声エンジンで無料のものがまだ無い
- 漢字変換時に読み上げられない
がネック。
手頃な音声エンジンが入手できない件について
音声認識エンジンとかOfficeに付属してるやつしか現状ないんですよねー、という話がありましたが、オープンソースでGalateaTalkというものが開発されているようです。
また、Webアクセシビリティについての覚書の記事「無料で導入できるスクリーンリーダーNVDA」によれば、下記ドライバをインストールすることで音声エンジンをゲットできるらしいです:
- SAPI 4 Runtime Support
- TTS (Text-To-Speech) Engine (Japanese)
これらはMicrosoft Agent downloads for end-usersで入手する事ができます。
最後に
渡辺隆行先生からのメッセージがあります。
「Webアクセシビリティについての思想・発想を広めて欲しい。伝道者になってほしい。」
これを受け、できる範囲のことはやってみようと思います:
Webアクセシビリティ ~標準準拠でアクセシブルなサイトを構築/管理するための考え方と実践~ (Web Designing BOOKS)
- 作者: Jim Thatcher,Michael R. Burks,Christian Heilmann,Shawn Lawton Henry,植木真,渡辺隆行,梅垣正宏,UAI研究会翻訳プロジェクト
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2007/10/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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