視覚障害者から発信するWebセミナー(ネットショッピング編)

前回に続き、4月15日に開催された「視覚障害者から発信するWebセミナー(ネットショッピング編)」へも参加してきました。
その時の様子を箇条書きですが書いてみます。

目的
視覚障害者が普段どうやってPCを使っているか、を見てもらう

Aさんの場合(行政サイトの閲覧)

  • 普段はメールとインターネットを使う
  • HPRとネットリーダー、JAWSがあるが、HPRはVista非対応、ネットリーダー、JAWSは対応
  • 人によって入り方は様々(Yahoo,Google,お気に入り)


検索フィールドの入力
  • 入力しつつ、読み上げ内容を聞きながら確認→実行
  • 検索結果の読み上げ→「これかな?」というのを選んで実行
  • 「障がい」→「さわりがい」と誤読されるが、慣れている
  • 聞きたくないナビゲーションを延々聞かされるのは困る(スキップボタンがあると助かる)
  • 行政の「広報」を読もうとすると、PDFファイルで提供されていて、アクセスできない場合が多い。

Bさんの場合(ヤフーオークション

Yahoo! > オークション > 延々ナビ読み上げ > ログイン入力 > サイド延々ナビ読み上げ > 検索ワード入力 > 延々(略)> 見つかりませんでした

という流れは、みていてあまりに辛いものでした...

Cさんの場合(楽天市場

  • DOS時代からのPCユーザー
  • Webのユニバーサルデザイン化は限界があると思っている。
  • 気にしているのは、伝えたい事をわかりやすく伝える技術が情報発信者に足りない事。
  • VDMW(PC-Talkerと同じエンジン)を利用。こうしたソフトを購入しないとまともに使えないのは痛い。OSレベルで対応して欲しい。
  • 「こちら」リンクは本当に困る。きちんと文脈全体をリンク化してほしい
  • 銀行のワンタイムパスワード機器には手が出ない
    JNBの場合、要望を贈ると、代替のソフトウェアを送付してもらえる)

Dさんの場合(自店のホームページ紹介)

  • 余計な装飾は無くし、アクセシブルなショッピングサイトとなっている。
    (実際に買ってくれるのは、検索でたどり着いた健常者ばかりだとか...)

Bさんの場合(2)(ケータイでYahoo!

感想

  • 点字キーボード、間近で見るとウネウネしててちょっと気持ち悪い(笑)
  • つくづく、視覚障害者の方のWeb閲覧はハンデが大きい
  • らくらくホンの完成度は異常
  • 前回とかぶる内容もあった(初参加者には有意義だったと思う)
  • 打ち上げ会のおそば、美味しかったです

といったところでしょうか。