UXBC Tokyo「iPodは何を変えたのか」潜入記

1st iPod

昨日、「IA Spectrum」浅野さんの誘いで、UXBC Tokyo「iPodは何を変えたのか」に参加してきました。UX Book Club Tokyoは東京界隈で開催されるUX関連の読書会です。

課題

今回の課題本は「iPodは何を変えたのか?」(スティーブン・レヴィ著)。10章からなるこの本を5名が2章ずつ分担して要約、当日1章から発表してディスカッションするという形式でした。ただし担当章は各人バラバラで、私は

が割り振られました。でも後日浅野さん曰く

みなさんがお好きそうな章を割り振ったんですよ
とのことで、そう言われれば特に興味深かった章だったような? 浅野さん恐るべし。ちなみに参加者は以下の通り:

私だけ独自ドメイン持ってませんね。あははー。準備中…。

参加が決まってから間もなくして、本を注文して読みました。読了後の感想

読み応えあった。題名に偽りなし。iPodを軸に、様々なシーンの変容を描いた物語。iPod最高!
でした。
その後担当章の要約に取りかかったわけですが、これがなかなか筆が進まず苦労しました。たまたま「200x年に...」といった記述が多かったので、年表形式にしてムリヤリまとめました。完成は読書会当日朝。危ない危ない。

当日の様子

さて、上述のように午前中に資料をまとめ、PDFにして読書会サイトにアップロード。午後2時、会場の渋谷は松涛のメディアプローブ株式会社さんへ到着しました。清潔で落ち着いた社内にさりげなくBGMがかかっていて、とても好感の持てるオフィスです。
しばらくしてメンバーが揃ったので、スタバのコーヒーとクッキーが香る白い丸テーブルを5人が囲み、読書会開始。もちろん本に書かれた内容が中心に話が進むのですが、所々それぞれの所見が入ったり、あるポイントで次々と意見が上がったりして、非常にエキサイティングな読書会でした。なにより5人という規模が絶妙だったと思います。
終了は午後5時半。あっという間の3時間半でした。私だけ最後にiPodとiTunesの年表をプリントアウトしたやつをいただいちゃいました。主催の浅野さん、会場のメディアプローブさん、素晴らしい機会を提供していただき、誠にありがとうございました。
議事録は後日UXBCのサイトにアップされる予定です(担当は自分だ、忘れないように!)。

ただ一つ

お借りしたお手洗いで水の流し方が分からなかったりして。便器本体に銀色のレバーがあったのでソレを回したのですがどうもおかしい。動作音が「ギリギリギリ」。なんかヤバい(笑)。正解は、横の壁に取り付けられたスイッチを押せば良かったのでした。私の視野が狭かったのも原因ですが、トイレを壊しちゃうかと思いました。

終了後

木達さんの記事にありますが、用事があってお帰りになった浅野さんを除く4人で、韓国料理を共に食しました。私は辛いのが苦手なのですが、ここの料理はなんとかセーフでした。韓国ビールを初めて飲みましたが、日本のと違ってやさしいのどごしが新鮮でした。

最後に

学生時代、私はアルバム単位など無視し、好きな曲単体を色々詰め込んだテープを作って楽しんでいたのですが、それを友達に笑われた事があります。しかし2001年1月にiTunesが登場し、曲のシャッフル機能が提供された時、Appleが自分を肯定してくれた気がしました。さらに同年11月にはiPodが登場し、自分のライブラリを持ち歩けるようになりました。この上ない喜びでした。この日、それをもう一度思い出せて幸せでした。また、全世界に好意的に受け入れられるiPodのデザインの凄さを改めて再確認できました。
ただ、スティーブ・ジョブズやジョナサン・アイブが退場した後のAppleは大丈夫なのか? という懸念はつきまといます。私はAppleが「スティーブ」や「ジョナサン」という名のペルソナを徹底的に作り上げて、彼らの影響力を維持し続けようとするのではないか? と想像します。「スティーブはそんな事言わない」「ジョナサンならこう作る」とかやるわけですね。

果たして「未来のモノのデザイン」はどうなるのか? クールなメーカーとしてAppleは在り続けられるのか? 最後にはそんな事を考えさせられました。
私は一生涯をかけてAppleをウォッチしていきたいと思います。