Re: 秋の夜長に現代音楽ってどうよ?〜Vol.1「聞きやすい曲」編
を読んで。反応遅いですねすみません><
P2Pもそうなんだけども、現代音楽(というより現代芸術全般かな?)って普通の人にとって物凄い偏見があると思う。でも実際に聞かせると意外に聞ける!とかクラシックより面白いよね、という人が多い。現代音楽に触れる機会は残念ながら少ないので、多くの人が偏見を持っているのが実情なんだろうなあ、と考えている。
これには同感。確かにそういう偏見を植え付けてしまった作品は少なくないけど(無調音楽が代表的ですかね)、クラシックの路線を踏襲しつつ新しい境地を開拓した、素晴らしい作品もまた、数多く存在するのです。そういう作品は、クラシック音楽そのものを敬遠しているしている人にも「え!こんな良い曲あったんだ〜」と思ってもらえるでしょう。
ということで、Tomoさんご推薦の聞きやすい現代音楽についてReplyします。
カプースチン:「8つの演奏家用エチュード」
→カッコいい!そしてスゴいテクニックの連続
今回初めて知った作曲家。
本当に、実にカッコよくて超絶技巧。クラシックとジャズの融合・昇華。未来に飛躍していくようなイメージ。
私的には、同じ匂いを持つ作品としてディディエ・スキバン:「ポルス・グウェン」をお勧めしたい。
- アーティスト: ディディエ・スキバン
- 出版社/メーカー: avex io
- 発売日: 2005/02/02
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ライヒ:ナゴヤマリンバ
→ポップで、時間変化が楽しい音楽
未聴だったので購入。
ミニマル調音楽の中でも耳当たりが良い部類に入る。マリンバの森に迷い込んだかのような、不思議な錯覚を受ける。謎めいていて、どんどん奥に誘われるよう。ポンと調が変わった拍子につんのめりそうになったりする。そして突然訪れる森の終わり。ここで物足りなさを感じた人は、ようこそミニマルの世界へ。
ライヒの入門CDと言えば、もう一枚。どの曲も比較的取っつきが良い。
- アーティスト: ライヒ(スティーヴ),ライヒ,メセニー(パット),クロノス・カルテット,ネクサスのメンバー,ハーデンバーガー(ラス),マンハッタン・マリンバ・カルテット
- 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
- 発売日: 1996/10/10
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ピアソラ:「鮫」「ル・グラン・タンゴ」
→大人の雰囲気。BARのBGMで流れている感じ。
ピアソラ作品はタンゴ音楽と前衛音楽のせめぎ合いから生まれる、極めて独特な曲調が魅力。一度病みつきになってしまうと、どれもハズレと思えない。紹介された2曲は比較的アクが少なくて受け入れやすい。ただ、「ル・グラン・タンゴ」は10分を越える曲なので、初心者には敬遠されるかも。ここは素直に「リベルタンゴ」をお勧めしたい。
- アーティスト: ヨーヨー・マ,アントニオ・アグリ,オラシオ・マルビチーノ,アサド兄弟,ネストル・マルコーニ,アストル・ピアソラ,エクトル・コンソーレ,キャサリン・ストット
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- 発売日: 2004/11/17
- メディア: CD
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ちなみにピアソラ作品は、演奏者・演奏形態によって結構雰囲気が変わる。ピアソラ自身の演奏でさえ、演奏時期によってずいぶん変わる。なので同じ曲を色々なCDで聴き比べるのも面白い。
吉松 隆:プレイアデス舞曲
→繊細に、そして叙情的に
これは未聴。幸い、図書館にあるようなので来年借りて聴いてみる。要追記。
以上
来年からは私もお気に入り作品のレビュー始めてみようと思います。現代音楽との出会いとかも書きたいですね。
P.S.
「秋の夜長に現代音楽ってどうよ?」と題していますが、もう今は冬です。Vol.2は来年の秋なんでしょうか…?